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2005年3月27日 (日曜日)

書籍紹介:「民間防衛」

「民間防衛 -あらゆる危険から身を守る-」 スイス政府編著 原書房

スイス国旗を模したまるでアーミーナイフのような柄が表紙のこの本、アウトドア趣味的なサバイバル本程度と思って読むと衝撃を受ける。これはスイス政府が、「もし戦争が起きたら一般の民間人はどう備えどう行動するか」を詳細にまとめて、国民に配布している教本である。戦争による災害(核攻撃も含む)に対する防災知識から、侵略を受け占領されてしまった場合、想定される情報戦や抵抗運動のことまで書かれている。その内容は衝撃的で日本人の持つ「永世中立国」のイメージを根底から覆す。日本人はとかく、相手によいことさえしていれば相手は決して自分に悪いことはしてこない、と考えがちなせいだろうか、なかには今の日本を「非武装中立化すべき」と言う人もいる。中立とは、どこの国とも敵対しないことだけを意味するものではない。そのかわり、いざというとき誰の助けも期待してはならない、ということも意味する。スイスは軍用ライフルと銃弾一式を国民の全家庭に備えることを義務づけているという。非武装中立どころか国民総兵のとんでもない重武装中立国家である。
フランス、イタリア、ドイツ、オーストリア・・・、周辺が民主的で政治的に安定した国ばかりのスイスですら、中立を国是としているというだけでこうなのである。かたや周辺にあんな国とかこんな国とかあって(笑)、ろくでもない不安と脅威だらけの、日本。永きにわたり平和と中立を維持し続けるスイスならではの、以下のような主張に耳を傾けてみよう。

「スイスは、征服の野心をいささかも抱いていない。何国をも攻撃しようとは思っていない。望んでいるのは平和である。しかしながら、世界の現状では、平和を守り続けるためには、また、他に対する奉仕をしながら現在の状態を維持するには、軍隊によって自国の安全を確保するほかないと、スイスは信じる。(民間防衛 p.233)」

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