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2005年7月28日 (木曜日)

「常任理入り否決なら分担金削減論も」町村外相

27日、町村外務大臣は国連本部で記者会見し、「常任理事国になれなかったら、国連分担金を削減すべきだという世論が広まるだろう」と発言して波紋を呼んだ。

<町村外相>「分担金削減世論強まる」理事国入りで“脅迫” 毎日新聞(7/28)
首相「国連拠出金の削減言及、外相のどう喝ではない」 日本経済新聞(7/28)
国連分担金削減の世論拡大 町村外相「常任理入りだめなら」  産経新聞(7/28)
常任理入り果たせないと「分担金へ不満広がる」町村外相  朝日新聞(7/28)

まあ、見出しに「脅迫」とまで書かれているが、それほど強い態度に出たわけではあるまい。今までがヨワすぎだったってだけで。各紙とも触れているが、国連分担金の分担率、日本は、一位のアメリカに迫る19.468%とアメリカ以外の他国を大きく引き離している。アメリカを除く常任理事国(英・仏・中・露)の合計をも大きく引きちぎっている。

2003-05年国連通常予算分担率・分担金   平成17年1月  外務省

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jp_un/yosan.html

1.米国   22.000%
2.日本  19.468%
3.ドイツ 8.662%
4.英国 6.127%
5.フランス 6.030%
6.イタリア 4.885%
7.カナダ 2.813%
8.中国 2.053%
9.メキシコ 1.883%
10.韓国 1.796%
11.オランダ 1.690%
12.豪州 1.592%
13.ブラジル 1.523%
14.スイス 1.197%
15.ロシア 1.100%

だがこれだけではない。各国滞納があり、アメリカは累積すると分担率のうちの4割くらい滞納しているそうだ。よって、現状国連の最大のスポンサーは間違いなく日本だと言ってよい。町村外相の発言はこれらの事実を踏まえたうえでのものだろう。
ちなみに、日本の常任理事国入りに執拗に粘着して反対する中国と韓国の滞納率は6割を超える(2004年末現在)と言われている。もちろん、国際貢献は金だけではない。しかし、それにしたってそーゆーお前らもう少しくらいは何か国際貢献してみろよ、とどうしてもツッコミたくなるところである。

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2005年7月26日 (火曜日)

「戦犯法廷」、こんなのはいかが

昨日今日あたり、NHKの番組改編問題がニュースを賑わしている。これはNHKが2001年1月30日に放送された、従軍慰安婦問題に関する民間団体の模擬裁判を取り上げた番組について、この番組に自民党の安倍晋三議員と中川昭一議員の圧力がかかって改変されていたと朝日新聞が昨年になって報道、これを全面否定するNHKとの間で対立が続いている問題である。
この問題に昨日25日、朝日新聞が「検証記事」と題した特集記事を掲載した。

「ETV2001~シリーズ戦争をどう裁くか~第2回 問われる戦時性暴力」
の編集過程を含めた事実関係の詳細について
  NHK(7/20)

結論から言うと朝日は、この問題で安倍氏・中川氏の圧力で番組が改変された確実なる証拠を押さえているわけではなさそうだ。それはいいとしても、ちなみにこの「民間団体の模擬裁判」とはこういう代物である。

女性国際戦犯法廷 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

弁護人なし、被告人故人で不在、裁判ゴッコにしても裁判と言える代物ではない。ちなみに従軍慰安婦問題だが、近年これに対する疑問や反証が多く出され、根拠に乏しいということで教科書出版各社の歴史教科書からもとうとう全て消えてしまったものである。朝日新聞を云々言う以前に、仮にも公共放送を自称するテレビ局がこんな内容を公共の電波に垂れ流していた。NHKも目糞鼻糞である点は押さえておこう。

しかし、こんなお遊び裁判ゴッコが許されるのなら、こんなのもいかがだろうか。

月刊「諸君!」 文芸春秋

2005年8月号 特集「東京裁判」を誌上「再審」する - 今だから言える 戦勝国こそ「超」A級戦犯がゾロゾロ -

読んで「あはは」と笑ってしまった。第二次大戦が終わってもし、戦犯裁判の被告席に戦勝国側を座らせたらどうなるか、同記事で「(東京裁判、ニュルンベルク裁判の被告は除く)もうひとつのA級戦犯リスト」の名前と罪状を挙げている。

1. 「平和に対する罪」 = 開戦の責任
  チェンバレン(英)、ダラディエ(仏) ・・・ ミュンヘン会談における対独宥和政策推進
  スターリン(ソ) ・・・ 独ソ不可侵条約によるドイツとの密約。日ソ中立条約破棄による対日侵攻。八月十五日以降の対日攻撃。
  蒋介石(中) ・・・ 米国の対日妥協に執拗に反対し圧力をかける。
  ルーズベルト(米)、ハル(米) ・・・ 対日強硬外交推進、ハル・ノート提示。
2. 「人道に対する罪」 = 大量虐殺など
  ルーズベルト(米)  ・・・ 対独、対日無差別爆撃を指示。
  トルーマン(米)    ・・・ 対日原爆投下を指示。
  ルメイ(米)       ・・・ 対日無差別爆撃を指示。
3. その他
  ド・ゴール(仏)、スターリン(ソ)、チトー(ユーゴ)、毛沢東(中) ・・・ 国際法違反のレジスタンス、パルチザン活動を指示。
  石原莞爾(日)  ・・・ 満州事変を拡大した軍人
  時流に迎合した知識人・文学者(戦後転向した者を含む)
  時流を煽った一部マスコミ

まあ、1.の「平和に対する罪」なるものは、史実では東京裁判で「人道に対する罪」では日本の最高指導者たちを裁くネタに困ったため作られたという代物ではある。が、2.以降について、歴史のIFで勝ち負け逆だったらリスト上の各人物の罪状を疑問視する者はいなかったのではあるまいか。無差別爆撃や原爆投下は本来弁明の余地はない。ド・ゴールやチトーも国際法違反というのは笑ったが、そういやまあそうだ。何事も視点を変えてみるというのは興味深いかもしれない。

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2005年7月18日 (月曜日)

小泉首相の8月15日靖国参拝を求めるデモ

昨日、新宿で小泉首相の8月15日靖国参拝を求めるデモ行進が行われたようである。

首相八月十五日靖國參拜を促すデモ 第二彈!七月十七日決行!! チャンネル桜掲示板

ちなみに「台湾の声」でも広報されていた。

【デモ案内】小泉首相に八月十五日靖國参拝を求める東京行進 メルマガ台湾の声

CSのテレビ局である「日本文化チャンネル桜」ではさきほどデモについて伝えていたが、情報によると600人くらいの参加があったようだ。同局によれば、例によって国内の他のマスコミで伝えているところは全くないとのこと、ただし海外メディアではロイターがデモのことを取り上げたらしい。
ちなみに新宿の同じ場所でだが、実は台湾独立派関係のデモも近年複数回実施され、これも数百人から多いときで千人近い参加者の集まるデモになっている。が、これも台湾のメディアは大きく取り上げてたようだが、日本のメディアが取り上げてるのを見たことがない。
まあ毎度のことである。サヨク関係のデモなら十数人程度(それデモっていうか・・・(笑))しかいなくても、地上波のテレビ局が全国ネットで「市民・学生は怒っている」と宣伝するのを見たことがある。昨日のデモが、これがサヨクの方々による反靖国デモとかで600人参加だったら、狂喜して報道したメディアがあったに違いない。一方、それとは逆に、右・・・、いや保守・・・、いや別に右でも保守でもないよなあ、例えば、北朝鮮の拉致被害者5人が帰ってきた年の、家族会などによる国民大集会に1万人が集まったとき、さすがに大抵のテレビ局が報道するなか、どことは言わないTBSの誰とは言わない筑紫哲也ニュース23がこれを完全スルーしたなんてことがあったようである。

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2005年7月16日 (土曜日)

書籍紹介:「韓国・中国の『(国定)歴史教科書』を徹底批判する」

「韓国・中国の『(国定)歴史教科書』を徹底批判する-歪曲された対日関係史-」 勝岡寛次 小学館文庫

歴史教科書問題をウォッチする際、日本人的にとりあえずしっかり押さえておくべき点、それは、「じゃあ日本の歴史教科書に毎度文句つけてくるあの国とあの国の歴史教科書はまともなのか?」というと、まともどころか国家が作った歴史教科書がほとんどトンデモ本のレベルだということである。ここ重要。
まあ本書はかれこれ3,4年前の本で、最近他にも同様のことを題材とした本は2,3見られる。本書は歴史教科諸問題で毎度槍玉にあげられる扶桑社の歴史教科書との比較に重点を置いて、「ぜんぜんこっちの方が公平だってのどーゆーことよ」という点を強調、逆に中国・韓国の歴史教科書に「逆修正要求」を突きつけるという内容となっている。ただ、読んで感じることだが、一番の問題は中国・韓国よりもこれだけ異常な状態にこれまで疑問を抱かなかった日本の方だろう。著者がツッコミを入れているいろいろな事実にしたって、果たしてどれだけの人が正確に知っていただろうかと思うことが残念ながら多い。
ちなみに近代に関して、反日一色なのは中・韓お約束なわけだが、近代以前については中・韓それぞれ微妙な違いがあるようだ。中国は、近代以前の華夷秩序に則った近隣国との朝貢関係という事実を意外にも語りたがらない。例えば隋代の記述で、日本が使者を送ってきた事実には触れている。このとき日本が「日出づる処の天子、日没する処の天子に書を致す。恙無きや」と書いて対等関係を主張した事に隋の煬帝が激怒した、という隋書倭国伝の有名な記述がある。だがその事実を完全無視して、煬帝はこのとき「喜んでこれに同意し、××を贈った・・・」などと書いているのである。まあ中国の場合は、恐らくは近代以前の歴代王朝が、侵略しては近隣国に朝貢関係を強いていたことにあまり触れると、近代に「日本に侵略された被害者」としてのキャラクターに説得力が失われて困るということであろう。
一方韓国はというと、中国との関係については、例えば歴代王朝が中国の冊封を受け、中国の年号を使うことを強制されたこと、ちなみに李氏朝鮮の成立によってできた「朝鮮」という国号も明に決めてもらったことなども、もちろん一切触れることはない。のは、まあ置いておくとしよう。それに対して対日関係というと、古代から李氏朝鮮まで、日本に文化を「教えてやった」「伝えてやった」のオンバレードなのである。確かに古代において、日本が大陸の文化を多く輸入して学んだ事実は誰も否定しないだろう。が、中世以降もずっとそうだったというのは無理がある。まして江戸時代の朝鮮通信使にまで、「私達の先進文化と技術を伝えてあげる文化使節の役割をあわせてもち、日本の文化発展に大きく役立った」と言い張るのはいかがなものか。ここの表現にはさすがに腹が立ったので一つ紹介しておこう。

第11次朝鮮通信使節(1763~1764)の一員だった金仁謙の日本紀行文、
「日東壮遊歌」金仁謙著 高島淑郎訳注 平凡社東洋文庫 より。

大阪を見ての驚き
「三神山の金闕銀台とは まことこの地のことであろう」
「人家が塀や軒をつらね その賑わいの程は我が国の錘絽(ソウルの繁華街)の万倍も上である」
「北京を見たという訳官が一行に加わっているが かの中原の壮麗さもこの地には及ばないという」

名古屋を見ての驚き
「山川広闊にして 人口の多さ 田地の肥沃 家々の贅沢なつくり 遠路随一といえる
中原にも見あたらないであろう 朝鮮の三京も大層立派であるが この地に比べれば 寂しい限りである」

江戸を見ての驚き
「楼閣屋敷の贅沢な造り 人々の賑わい 男女の華やかさ 城郭の整然たる様 橋や船 にいたるまで大阪、西京(京都)より三倍は勝って見える」

日本だけがなぜ江戸時代が終わったあと、有色人種国で唯一近代化に成功し列強の一員となるまでに至ったかには理由がある。明治以降に全てを作り上げられたのなら他の国だってできたはずである。江戸期の日本は、欧米のような機械文明こそなかったものの、経済や流通やまたは庶民文化の発達といい、近代の前段階と言える文明レベルを手にしていた。それをこの期に及んでまだ古代同様「大陸から文化を教えてもらう立場だった」などというのは、大嘘とはっきり主張してよいのではあるまいか。
さて、ところで意地悪な話をすると、「日東壮遊歌」の記述は実はこのあとが最も傑作なのである。

京都を見ての電波(笑)
「惜しんで余りあることは この豊かな金城湯池が 倭人の所有するところとなり帝だ皇だと称し子々孫々に伝えられていることである この犬にも等しい輩を皆ことごとく掃討し 四百里六十州を 朝鮮の国土とし 朝鮮王の徳をもって礼節の国としたいものだ」

彼らの「教えてやった」「伝えてやった」史観は今に始まったものではない、ということのようだ。中華思想(または小中華思想)という名の選民思想、これが彼らとの「歴史認識」問題を読み解く上での重要キーワードである。

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2005年7月 3日 (日曜日)

東條英機元首相の孫、テレ朝の「サンデープロジェクト」に出演

いや、なかなか凄かった。今日のテレ朝のサンプロ。最初のコーナーは、東條英機元首相のお孫さんである東條由布子氏が出演、昨今の靖国や歴史認識問題等について語った。あとのコーナーでは、「遺族感情と歴史問題の間」と題してジャーナリストの櫻井よしこ氏、自民党衆議院議員の西川京子氏などが出演して、靖国参拝問題や中国の反日などについて討論が行われた。

東條氏、櫻井氏、西川氏の三人の女性論客の多連装神発言炸裂って感じでサイコーでした。討論では田原総一朗氏が最後の方何気にパニクってる感じだったし、中国の歴史教科書をツッコまれて高野孟氏が中国擁護にまわるもいかにも自信なさげでタジタジになっているのは印象的だった。東條由布子氏の発言については、下記でも報道されているようである。

中韓の分祀論に不快感=古賀氏の発言「不用意」-東条元首相の孫 時事通信社(7/3)

上記ソースの通り、日本遺族会会長である古賀氏の発言についてどう思うか聞かれたときは、「古賀氏の発言は個人的な見解であり、日本遺族会としての見解ではない。会から反発が出るのではないかと思っていたが、やはり出たではないか。」といった発言をしていた。東條氏は現在本職はNPOの代表ということらしいが、別に政治家でもないし歴史学者とかやってるわけでもないらしい。東條英機の孫というだけで、田原氏他サンプロのレギュラー陣にいろいろツッコまれていたが、しかし、その受け答えのしっかりしたこと、どうツッコんでもバシバシ反論材料を提示するあたりは感心してしまった。

施設長的に、一点追加しておこう。我々今の日本人も、中国などの抗議を見て、東條英機→A級戦犯、A級戦犯→戦争やったなんかすごく悪い人、→だから中国などが怒ってる、→だからやっぱ日本は謝罪しなきゃいけないのかなあ。と漠然と思っている人は多いだろう。確かに中国が怒って東條英機を恨んでいるというニュースなどが時々伝わる。まあ例えばこんなふうに↓。

【海南】跪いて謝罪する「東条英機像」を製作(写真)  人民網日文版(2004/1/10)

しかし、ここに一点疑問が湧く。東條内閣は、太平洋戦争、つまり対米英蘭の戦争の開戦時の内閣である。A級戦犯として裁かれているのもその開戦の責任だ。中国との戦争はそれより4年も前の1937年からとうに始まっている。日中戦争始めた責任者を恨むのなら話しはわかるが、アメリカなどとの戦争を始めた責任者としての東條英機をなんで中国人が恨む必要があるのか、実はこの点は全く意味不明である。番組でも誰かが、「一般の中国人は東條英機以外A級戦犯の名前なんて出てこないだろう」と言っていたが要するにそういうことだ。今の時代の日本人と大差はなく、単に漠然と「A級戦犯」というキーワードに粘着しているに過ぎないと見て間違いない。

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2005年7月 1日 (金曜日)

中国:対日戦勝六十周年に関するキャンペーン報道

つか、日本はアメリカに敗れただけで「中国が対日戦勝」なんてしてないんだけどな:p、ってのはまあともかくとして・・・。

中国、新たな戦勝60周年報道 「反日」さらに刺激?! 産経新聞( 6/30)

「対日戦勝60周年」の年である今年、中国は4月から重点報道を始めていたようだが、ここへきてその第二段階の重点期間なのだそうである。なんでも一つは今日7月1日は中国共産党結党の記念日、7月7日は日中戦争の盧溝橋事件の日、そして日本のポツダム宣言受諾の日、つまり8月15日の3つを特に重視する記念日とする、のだそうだ。一方、中国の抗日戦勝記念日である9月3日と満州事変の発端となった柳条湖事件の9月18日は含まれず、これらは「第三段階」の期間ということになるとのこと。
こないだ反日暴動でややコントロール効かなくなりかけ、そのあと中国国内のインターネットなどで情報統制にやっきになってたと思ったが、それでも大々的な反日キャンペーンを続行する方針には変わりはないようだ。今年はまだ小泉首相は靖国参拝を実施していないが、今のところ参拝する考えのままである。もしこれだけ反日キャンペーンやってるときに靖国参拝なんてニュースが行ったら、また暴動で収拾がつかなくなりはしまいか。まあ、心配してやる義理などないが。
ちなみに60年前の戦争のことで、他人に吹き込まれたのではなくリアルタイムな記憶つきで日本に恨みを持っている人などもはや13億人のうちわずかしかいないはずである。ならば中国はなぜそうまでして「反日」に凝り固まるのか。中国では反日運動は直接反日運動とは言わず愛国運動と呼ばれる。つまり、その目的は要するに現体制の求心力維持という一点に尽きるのだ。実態は不明ながら、これだけのなりふり構わなさ加減を見るに、その求心力というのが実際どういう状態になっているのか興味が湧くところだ。

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