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2005年10月18日 (火曜日)

首相靖国参拝、今日の社説より

今日の新聞各紙の社説はもちろん、どこも昨日の小泉首相の靖国参拝を取り上げていたようである。朝日、毎日、それと日経あたりの内容は、まあ相変わらずというか、性懲りもなくというか。

靖国参拝 負の遺産が残った 朝日新聞社説(10/18)

負の遺産。中・韓が、靖国問題にぐたぐた言って来るようになったのは80年代半ば以降で、それ以前はなかったことは昨日述べた。今日の中・韓の反日は中・韓の中だけが原因で起きているものではない。朝日新聞など日本の左巻きのマスコミなどが80年代以降、歴史教科書(ちなみに誤報)、従軍慰安婦(ちなみに嘘話)、そしてこの靖国参拝と、中・韓にあることないことご注進報道をやらかして彼らを焚きつけた部分が大きい。不必要な対立と混乱を煽ったこれらのマスコミこそがむしろA級戦犯ものであり、日本と東アジアに負の遺産を撒き散らしているのである。

>首相のたび重なる参拝の結果として、靖国神社の展示施設である遊就館に代表される歴史観は、海外にも紹介されるようになった。あの戦争を「自存自衛のための戦い」とし、今もそうした過去を正当化している。
> そんな歴史観を持ち、A級戦犯の分祀(ぶんし)を拒んでいる神社に、首相が反対をものともせずに公然と参拝する。その映像はただちに世界に伝えられ、「歴史を反省しない国」というイメージが再生産されていく。

A級戦犯については昨日述べた通りだが、靖国神社が「あの戦争を『自存自衛のための戦い』」としていることを100%悪と言わんばかりのこの論調にも、ひとつツッコミを入れておこう。

1951年5月3日、米上院軍事外交合同委員会でのダグラス・マッカーサーの証言:

問(ヒッケンルーパー上院議員) 「では五番目の質問です。中共(原文は赤化支那)に対し海と空とから閉鎖してしまへといふ貴官の提案は、アメリカが太平洋において日本に対する勝利を収めた際のそれと同じ戦略なのではありませんか。」

答(マッカーサー将軍) 「その通りです。太平洋において我々は彼らを迂回しました。我々は包囲したのです。日本は八千万に近い膨大な人口を抱へ、それが四つの島の中にひしめいてゐるのだといふことを理解していただかなくてはなりません。その半分が農業人口で、あとの半分が工業生産に従事してゐました。
 潜在的に、日本の擁する労働力は量的にも質的にも、私がこれまでに接したいづれにも劣らぬ優秀なものです。歴史上のどの地点においてか、日本の労働者は、人間は怠けている時よりも、働き、生産してゐる時の方がより幸福なのだといふこと、つまり労働の尊厳と呼んでもよいやうなものを発見してゐたのです。
 これほど巨大な労働能力を持つてゐるといふことは、彼らには何か働くための材料が必要だといふことを意味します。彼らは工場を建設し、労働力を有してゐました。
しかし彼らは手を加へるべき原料を得ることができませんでした。
 日本は絹産業以外には、固有の産物はほとんど何も無いのです。彼らは綿が無い、羊毛が無い、石油の産出が無い、錫(すず)が無い、ゴムが無い。その他実に多くの原料が欠如してゐる。そしてそれら一切のものがアジアの海域には存在してゐたのです。
 もしこれらの原料の供給を断ち切られたら、一千万から一千二百万の失業者が発生するであらうことを彼らは恐れてゐました。したがつて彼らが戦争に飛び込んでいつた動機は、大部分が安全保障の必要に迫られてのことだつたのです。

小堀桂一郎『東京裁判 日本の弁明』講談社学術文庫

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2005年10月17日 (月曜日)

小泉首相、靖国神社参拝(10/17)その2

まあ、それにしても参拝すればどのみちこれだけの騒ぎになるのには変わらないのだから、私的参拝を強調してもしなくても結果は同じだったような気はする。今まで通り、普通に正装で昇殿参拝で構わなかったのではあるまいか。
さて、首相がお賽銭ひとつ投げ込んで手を合わせただけで、これだけの騒ぎになる靖国神社参拝問題。メディアもバカ騒ぎして何が楽しいのか知らないが、以下の事実を今一度確認してからやってほしいものである。

1.首相が靖国参拝して中・韓が文句言うようになったのは、1985年中曽根内閣のときからで、首相が靖国神社を参拝するのは、戦後もずっと続けてきたことだが、以前は全く問題とされていない。

2.A級戦犯合祀が原因か?確かにA級戦犯を合祀したのは戦後だいぶのちのことで、1978年合祀、1979年公表だが、その後も大平内閣、鈴木内閣のときにも靖国参拝は実施され、当時は特に問題とされてなく、理由として説明がつかない。

3.ちなみにA級戦犯についても触れておく。サンフランシスコ講和条約の第11条にはこうある。

第11条(戦争犯罪)
日本国は、極東国際軍事裁判所並びに日本国内及び国外の他の連合国戦争犯罪法廷の判決を受諾し、且つ、日本国で拘禁されている日本国民にこれらの法廷が課した刑を執行するものとする。これらの拘禁されている者を赦免し、減刑し、及び仮出獄させる権限は、各事件について刑を課した1又は2以上の政府の決定及び日本国の勧告に基くの外、行使することができない。極東国際軍事裁判所が刑を宣告した者については、この権限は、裁判所に代表者を出した政府の過半数の決定及び日本国の勧告に基くの外、行使することができない。

これに対し、講和直後から国内では戦犯の名誉回復の一大運動が起きる。そして戦犯の赦免を求める国会決議が全会一致で可決されている。

「戦犯在所者の釈放等に関する決議」  1952年6月9日参議院本会議 衆議院
「戦争犯罪による受刑者の釈放等に関する決議」 1952年12月9日衆議院本会議 衆議院
「戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議」 1953年8月3日衆議院本会議 衆議院
「戦争受刑者の即時釈放要請に関する決議」 1955年7月19日衆議院本会議 衆議院

これを受けて政府は関係各国に働きかけ、そのサンフランシスコ講和条約第11条の手続きにもとづき関係11ヶ国の同意を得て、A級戦犯は1956年に(BC級戦犯は1958年)全員釈放されているのである。

中・韓や国内のサヨクがいかに怒り狂って騒ごうとも勘違いするべきではない。はっきり言おう。彼らの反日感情はそのほとんどが、80年代半ば以降に、彼らの側の都合によって捏造された作り物である。

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小泉首相、靖国神社参拝(10/17)その1

さて、今日小泉首相が靖国参拝してみたら、予想通り中・韓と日本国内の左寄りの連中が火がついたように騒ぎ始めたわけだが。彼らの定番のセリフ「アジアの人々の感情を傷つけた」がメディアでハデに報道されている。とりあえず、その「アジアの人々の感情」を当施設でもひとつ紹介しておくことにする。

【声明文】小泉首相の靖国神社参拝を支持する メルマガ「台湾の声」
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【声明文】小泉首相の靖国神社参拝を支持する

(転送転載歓迎)

今朝、小泉首相が靖国神社に参拝しました。例の通り、中国がヒステリックに抗議し、日本の左翼もそれに同調しました。抗議の定番一つは「近隣諸国の感情を害した」であるが、少なくとも台湾人の多くはそのように考えていません。
本来、殉国した英霊に参拝することは当然なことであり、それによって感情を害された国があるとすれば、それは その国の精神状態に問題あり と言わざるを得ません。

我々は小泉首相の靖国神社参拝を支持します。
靖国神社参拝は日本再生の第一歩であると堅信します。

           世界台湾同郷会副会長 「台湾の声」編集長 林建良
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2005年10月16日 (日曜日)

「首相の靖国参拝は当然」、台湾前総統

訪米中の台湾の李登輝前総統は、共同通信のインタビューに応じ小泉首相の靖国神社参拝問題に関して、「一国の首相が国のために命をなくした英霊をお参りするのは当然」と発言、また中国の軍拡について周辺地域の脅威になっていると批判した。

小泉首相の靖国参拝は当然 李前総統、中国を批判  共同通信(10/16)

李登輝前総統の発言としては、これまで通りの論調である。それにしても鼻につくのが共同通信の言い草だ。

>中国は李氏を「台湾独立派の代表」と激しく批判、訪米中の言動に目を光らせており、こうした対中批判が中国側を刺激するのは必至だ。

自分でインタビューしかけておいて、「中国側を刺激するのは必至だ」はないだろう。こんな左巻きのクサレ記者でも相手は日本人だからということなのか、記事の写真で愛日家李登輝氏のにこやかなこと・・・。

ちなみに李登輝氏の靖国問題に対する発言を他にも紹介しておこう。一昨年のこと、瀋陽の日本総領事館に北朝鮮から脱出した家族が駆け込んだ事件があったのを憶えているだろうか。そのとき治外法権であるはずの領事館内まで中国の官憲にドカドカ踏み込まれ、脱北者家族を連れてかれてもただボーっとしてるだけの日本総領事館側の醜態が報道された。李氏はこのとき、台湾国内向けの講演でそのときの日本の対応を厳しく批判しているが、そのときの発言である。

李登輝:「台湾精神を日本人に学ばせろ」 メルマガ「台湾の声」

>中国に気兼ねしすぎる日本は去勢された牛
>
>「日本の首相は靖国神社に参拝するのに中国の意見を気にしている。それは教科書の内容問題も同じだ。」
>瀋陽領事館の事件では国家の尊厳すら忘れており、去勢された牛そのもの」と述べている。
> そして「もし私が日本の首相なら、中国の抗議など『お前の知ったことか』と必ず撥ねつけてやる」とし、
>「日本には武士道があったのだが、今はこの様だ。台湾の精神を日本人によく学ばせなくてはならない」と語った。

別の講演で李氏は台湾精神に重要なものの一つが日本の武士道・日本精神だとも発言している(*)ことを付け加えておく。「台湾精神を日本人に学ばせろ」とはそういう意味だ。
それにしても何が「中国側を刺激するのは必至だ」だ。靖国問題で中国に気兼ねしたようなことをするのは日本国の尊厳にかかわる問題だぞと李氏は言っているのだ。日本よりも遥かに酷く中国の横暴と脅威に晒され続けた台湾の指導者による非常に重い発言と受け止めるべきだ。

*2002年12月15日、日本李登輝友の会設立大会記念講演での同氏の発言より。

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2005年10月10日 (月曜日)

カリフォルニア州「反日教科書」法成立せず、シュワ知事が拒否

ニュースソースはテレビ朝日のニュースにだけでてもう消えてしまった。他の報道機関が報道している様子はなさそうだし検索エンジンのキャッシュを貼っておく。

シュワ知事の拒否で、加州の「反日教科書」法成立せず (10/8)   ANNニュース(googleのキャッシュより)

> いわゆる「南京大虐殺」など、旧日本軍の残虐行為をカリフォルニア州の教科書に書き込むことを目的とした法案に、シュワルツェネッガー知事が署名を拒否しました。

アメリカ・カリフォルニア州の歴史教科書問題である。第二次大戦中の”日本軍の蛮行”なる内容を教科書に書き込むことを義務付ける法案が、カリフォルニア州議会を通過。しかし、同州のアーノルド・シュワルツェネッガー知事がこれに対し拒否権を発動、法案は成立しなかったようである。この法案については、ネット上のブログに情報があった。

支那人の後押しで、米国教科書に「南京大虐殺」が大登場

(ライブドアブログより)

シュワ知事が反日よりは親日・知日派の多い共和党員だという話はあるが、どのような理由と経緯から同法案を拒否したかはテレ朝の記事からははっきりはわからない。しかし、こんな法案が議会は通ってしまったというのが怖いかもしれない。それにしても、聞き捨てならないのがここの部分だ。

>法案を後押ししたのは、日本の常任理事国入り反対の署名活動を展開した在米の中国人団体らで、「南京大虐殺」などの旧日本軍の残虐行為をアメリカで歴史的事実として定着させることが、推進派の最大の目的でした。

かつて、戦前アメリカの対日感情を決定的に悪くするのに貢献したのが、宋美齢(蒋介石夫人)など在米中国人のロビー活動だ。情報戦に疎い日本はそれにまんまとしてやられた。今回も上述のニュースソース(唯一一瞬報じたのがテレ朝ってのが皮肉である)以外、日本国内でこれを報じているメディアは今のところないようだ。

いやはや、危なかった。全然関係ないが、A・シュワルツェネッガー氏主演映画で施設長的に何気に好きなのが、「バトルランナー(原題:The Running Man)」である。あれって、マスメディアが捏造情報で社会を統制している近未来社会に戦いを挑む話だったりとかする。
いずれにせよ、シュワちゃんに感謝。

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2005年10月 8日 (土曜日)

書籍紹介:「親日アジア街道を行く」

井上和彦氏というと、施設長的には最近では日本文化チャンネル桜のいつものキャスターというイメージである。本書は、フィリピン、パラオ、台湾、韓国、マレーシアとかつて日本の統治や日本軍の進駐を受けた地域を訪ね、そこに決して反日的とは言えない、いやむしろ親日的な声がある事実をいくつも紹介している。そうした親日話や当時の日本軍の奮戦話に感激して興奮気味の文面は、チャンネル桜の番組での語り口そのままだが、以下のようなアジアの地元の声や事実を目にすれば、戦後世代の日本人ならば確かにびっくりして興奮するのも無理はあるまい。

フィリピン:
さらにピネダ氏は、戦後の日本人を蝕む自虐史観を木っ端微塵に粉砕した。
「かつて日本の統治を受けた台湾や韓国をみてください。立派に経済的な繁栄を遂げているでしょう。これは日本の教育の成果です。ですが、アメリカの統治を受けたフィリピンでは、人々は鉛筆を作ることができなかったのですよ。アメリカが自分達の作ったものを一方的にフィリピンに売りつけてきたからでした」
・・・
最期にディソン画伯は、両手を固く結んでこう託すのだった。
「神風特攻隊をはじめ、先の大戦で亡くなった多くの日本軍人をどうか敬っていただきたい。これは私から日本の若者たちへのメッセージです。」

パラオ:
そして面白いのがパラオで使われている言葉。
パラオでは日本語を話す年配者が多く、そしてなにより日本委任統治時代に持ち込まれた日本語が現代もこの地でいきつづけているのだ。
「デンワ」(電話)、「デンキ」(電気)、「センキョ」(選挙)、「サンバシ」(桟橋)、「アブラ」(ガソリン)、・・・多くの日本語が日常で使われている。別の見方をすれば、近代文明の多くが日本委任統治時代に持ち込まれた証左でもある。

台湾:
そしてなによりこの廟で奏上される祝詞は我々日本人のド肝を抜く。
そう、祝詞は国歌「君が代」なのだ。
それだけではない、この廟では「海行かば」までもが厳かに奏上されるのだ。
祀られる飛虎将軍の神像は、日本軍人の姿をしており、その脇には台湾沖航空戦で散華した杉浦兵曹長の遺影が飾られている。さらに飛虎将軍の両隣にも軍服姿の神像があった。
廟を建立した堂守の呉省事氏によれば、この二人も日本軍のパイロットだという。

韓国:
金寿姙さんは言う、
「私にはどうしてもわかりません。あの国(日本)の問題でしょう。戦争で亡くなった方のために一国の総理大臣が靖国神社に参拝に行くことがどうして問題なのでしょうか。韓国で、大統領が国立墓地に行くことと同じでしょう?私にはわかりませんね。」

マレーシア:
しかし、変わらぬものがある。それはこの国の対日感情だった。
民家を改造したお土産屋を訪問したときのこと。その家屋の棚の中に、日本の御皇室の写真が飾られていたのである。それは現皇太子殿下ご夫妻のご婚礼のときのものらしく、今上陛下および皇后陛下とともにご一家で撮影されたものだった。・・・

「親日アジア街道を行く」 井上和彦著 扶桑社

目次:
 第一章 フィリピンに散華した神風
 第二章 ペリリューに散った最期の桜
 第三章 台湾、その麗しき大和ごころ
 第四章 封印された日韓交流秘話
 第五章 アジアの曙、マレー独立の戦い

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