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2006年10月22日 (日曜日)

中国によるチベット亡命者射殺映像世界へ:YouTube

さて、先日インターネット動画投稿サイトYouTubeの話題を取り上げたが、今日はこのニュース。

中国の人権蹂躙映像が世界へ 亡命少年僧ら射殺 産経新聞(10/22)

9月末に中国チベット自治区とネパールの国境近くで亡命を試みたチベット僧が中国の国境警備隊に銃撃され少なくとも二人が死亡した映像がインターネットを通して世界に広まり衝撃を与えている。元々欧州の登山家が撮影したものが、ルーマニアのテレビで取り上げられ、これがインターネット動画投稿サイトYouTubeに流れ、世界中を駆け巡った。産経の記事は今日のものだが、問題の動画はYouTube上に一週間くらい前にはすでに閲覧することができていた。日本語字幕つきの同じ動画もあるので合わせてリンクしておく。

chinese soldiers shooting tibetan pilgrims at mount everest YouTube
中国軍がチベットの巡礼者を無差別に撃ち殺す映像 (上と同じ動画に日本語字幕つき、YouTube外の退避用サイト)

動画の中で欧米人登山家が言う通りまるで「野犬でも撃つように」人間を撃ち殺している。かなり遠くから撮影したものとは言え、残酷な映像に気分を悪くした方がいたなら申し訳ない。
さて、一方中国はというと、事件が伝えられ始めた当初の記事で見ると、


中国国境警備当局がチベット人に発砲 ネパール国境
 朝日新聞(10/13)

”不法出国を図ろうとしたグループが、引き返すよう求めた当局の勧告に従わず集団で攻撃してきた”と説明。当局の銃撃で2人が負傷、うち1人が寒さと酸素不足のため死亡したとした、とある。まあ上述の動画が配信されたことで、それが大嘘と世界中に晒されたわけだ。世界で騒ぎになったのを受け、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)も調査を開始、米国などが非難の声を上げ始めているという。そこはインターネットの威力だが、現時点動画の件をまともに伝えているのは産経だけ。もしインターネットがなかったら、世界中に伝わることもなく日本ではほとんど誰も知らない事件となっていただろう。

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2006年10月 9日 (月曜日)

「核実験を実施」、北朝鮮発表

北朝鮮、核実験の成功を発表 日本経済新聞
北朝鮮が「地下核実験」 朝鮮半島に重大局面  産経新聞
朝鮮中央通信の核実験に関する報道の全文 朝日新聞

あー、やっちゃったんですかね・・・。
核実験によるものと思われる地震波の規模は気象庁が推定した値でM4.9、この数値が正確ならば核爆発であることはおそらく間違いなさそうだが、韓国や米国による推定値はこれより低く、まだ本当に核実験だったのか、核実験だったとして本当に成功したのか等、正確な状況はまだはっきりはしていない。ミサイルのときのようにじらすかと思ったがそうでもなかった。まあ北朝鮮は元々2003年にすでにNPT(核兵器不拡散条約)を脱退し、昨年核兵器保有は宣言していたわけだから、むしろ早く核実験をやって核保有国として早くアメリカに対して強い態度が取れるようになるべき、という判断だったと思われる。しかし、興味深いのは北朝鮮は何のつもりか核実験の時期をまさに日中、日韓首脳会談の時期にぶつけてきたことだ。昨日・今日の首脳会談の最大の話題は当然対北朝鮮問題となり、中韓もまさか北朝鮮を擁護するわけにも行かずこれには日本に同調するしかない。日中韓が関係改善のためそれぞれ歴史問題への深入りを避ける態度に終始する中、マスメディアでも北朝鮮の核実験一色となり、歴史問題、靖国参拝といったキーワードは声の小さいものとなっている。北朝鮮の暴走が皮肉にも日本外交を援護射撃する形になってしまったようだ。

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2006年10月 7日 (土曜日)

安倍首相VS真紀子氏:国会舌戦

夕べの雨凄かったですね。しかし嵐が去ったあとの日差しもすっかり秋の風情となりました。
さて、それにつけてもだ、安倍内閣発足前、安倍内閣誕生確実となった時点から、一部粘着して安倍内閣をわかりやすすぎな必死さ加減で叩く連中には呆れるばかりである。まあひとつには安倍氏が戦後最年少の首相、しかもソフトイメージ、もっと言えば声のあまり大きくないイメージを持たれ、はっきり言えば小泉前首相より侮られやすいこと。そしてもうひとつにはその反面昨今の世論の変化によりかなりの高支持率であることの焦り。という2つの要素が絡み合って、ここ何日かの「ミョーに必死な安倍叩き」があるように思う。
例えばまあこんな感じ。

太田公明党 ブレーキ役の正念場 朝日新聞社説(10/1)
歴史認識 もう一歩踏み出しては 朝日新聞社説(10/3)
首相、中韓へ 信頼をどう築き直すか 朝日新聞社説(10/5)
安倍首相へ 歴史を語ることの意味 朝日新聞社説(10/6)
安倍政権 ちょっぴり安心した 朝日新聞社説(10/7)

10月に入ってからほぼ連日社説の話題が同じ。全国紙がもうほとんどストーカー同然である。朝日がここまで必死になったのは今まででも珍しい方かもしれない。
さて、最後の今日の朝日社説でも名前があがっているが、質問に立った中で田中真紀子元外相との対決が話題になっている。

“真紀子節”で首相批判「パパの靴履き危なっかしい」 読売新聞(10/7)

話題が北朝鮮問題となり、北朝鮮の日本人拉致問題に対する政府の対応に真紀子氏が批判を述べると安倍首相はこう反撃したのがちょっと面白かった。読売の記事では触れられていないがこのとき安倍首相はもう一言、こう言っている。

真紀子氏決定打欠く、安倍首相と同期対決 日刊スポーツ(10/7)

>「外交はその時、その時の判断がある。あなたも外相をやったから分かるはず。金正日委員長のご子息が日本に入り、直ちに送り返したのは当時の外相の判断だ」と、金正男氏とみられる男性を強制送還した真紀子氏の対応を批判した。

ナイス(笑)。これはもちろん2001年に金正日の息子が偽造パスポートで日本に不正入国し、当施設の某近所にも遊びに来るつもりだったときのことだ。当時外相だった真紀子氏は、「そんな人を置いておいてミサイルが飛んで来たら大変なことになる。すぐ帰さないとだめ」と発言した事実がある。
質問の中で真紀子氏は「小さな子供がパパの革靴をイタズラで履き、道路に出てきた印象だ。右の方に右の方に寄って歩いていきそうで、危なっかしい」と発言したそうだが、お前が言うなである。ちなみに真紀子氏のお父さん、田中角栄元首相は首相時代に計6回靖国神社を参拝している。田中内閣時代の日中国交正常化交渉では、その後の日中共同声明で日本が台湾の帰属について「中国のものと認める」と言わされることだけはぎりぎりの交渉で避けた事実もある。真紀子氏のように単なる媚中だったわけではない。「パパの革靴をイタズラで履いて」わけのわからない方向に突っ走っているのはまさに真紀子氏の方なのである。

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2006年10月 4日 (水曜日)

日中は8日・日韓は9日、首脳会談開催へ

政府は4日、安倍晋三首相が8日に中国を、9日に韓国を訪問すると正式に発表した。実施されれば日中首脳会談は昨年4月にジャカルタで行われて以来1年半ぶり、日韓首脳会談は昨年11月以来となる。安倍内閣発足から一週間、早くも大きな展開となった。

首相8、9日に中韓訪問 首脳会談日程を正式発表 東京新聞(10/4)

さて、注目すべきところはここだ。

>政府は韓国との協議と並行して、中国側にも首相訪中を水面下で打診。中国側は、これまでの日中首脳会談の再開をめぐる事務レベルの協議で、安倍首相が靖国参拝しないことを確約しない限り、首脳会談に応じないことを示唆していたが、最終的に首相の訪中に応じる姿勢に転じた。

安倍首相は現時点でも、靖国参拝については「コメントしない」の態度を通している。中国は当初安倍首相が靖国参拝しないことを確約しないと首脳会談には応じないとしていたが、それが折れて会談実現の運びになったというのである。これが決まったのが昨日、そしてその翌日の今日は韓国も、ということでおそらく韓国は、中国が日本との会談に応じる決定をしたのを見て同様の決定に傾いたと想像できる。小泉政権以来日本は中韓との首脳会談については「向こうがやると言うならこちらはいつでもやります。」の態度で一貫してきた。国内のマスコミがどう言おうが、第一はっきり言って中韓との首脳会談が途絶えていることで、日本がその他の世界各国との関係が少しでも悪化したり、まして世界で孤立などしていない。まだ実際の会談内容を見てみないことにはまだまだ予断は許されないが、日本側の有利な展開に是非期待したい。

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2006年10月 3日 (火曜日)

「核実験を実施する」北朝鮮が声明

さて、始まりました安倍新内閣。拉致問題なんかもう最強の布陣でどうしても期待してしまうが、そんな矢先に今日はこんなニュースが飛び込んだ。

「核実験実施する」 北朝鮮外務省が声明 産経新聞(10/3)
「核実験」声明は日中・日韓首脳会談をけん制? 読売新聞(10/3)

北朝鮮の朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省は声明を発表して、「科学研究部門で今後、安全性が徹底して保証された核実験を行う」と表明した。北朝鮮は昨年2月に核保有を公式に宣言しているが、核実験を実施すると明言したのはこれが初めてである。核実験実施の具体的な日時については触れていないとのこと。
声明では、「米国の反共和国孤立・圧殺策動が極限点を越えて、最悪の状況をもたらしている」と主張している。北朝鮮がはっきりと「アメリカの圧力」で「最悪の状況をもたらしている」と言っている点に注目。アメリカによる金融制裁がかなりの効果を上げていることが想像できる。まあ7月のミサイルの件、先日のミサイル「撃つ撃つ詐欺」同様にしばらくは「核実験やるやる詐欺」で持たす気でいるとは思うが、最終的に本当にやっちゃうのだろうか。ミサイルのときは「撃つ撃つ詐欺」でじらし過ぎたため、ミサイルが液体燃料で腐食し打ち上げ失敗の原因となったと言われている。北朝鮮で「安全性が徹底して保証された核実験」てのだけは正直想像しにくいが・・・。

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