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2009年12月28日 (月曜日)

映画紹介:「海角七号/君想う、国境の南」

早いもので今年ももう年末、年の瀬の銀座で映画を見てきました。そんなわけで当施設初の映画紹介記事と行ってみよう。
この映画が台湾で公開されたのはすでに一年ちょっと前で、ようやくの日本公開。なので話しには伝え聞いていたこの映画、昨年台湾で国産映画としては史上空前、洋画を合わせても「タイタニック」に次ぐ史上二位の興行収入を記録し、台湾では社会現象となった作品である。噂はかねがね聞いていたので、是非見てみようということで公開初日の26日に銀座に見に行った。

「海角七号/君想う、国境の南」公式サイト

上記公式サイトのトップページを開けばすぐに予告編動画が再生されるので是非見ていただきたい。
ストーリーの詳細に触れた話しはここでは伏せておこう。とにかくまず見て日本人的にいきなり度肝を抜くのが日本語の台詞の分量だ。全編の三割くらいは日本語だったのではあるまいか。何も知らない人に説明抜きでいきなり見せれば邦画だと勘違いするだろう。だが、60年前の手紙が読まれるシーン他、日本語のシーンも全部オリジナル音声であり日本向け吹き替えではない。
そしてもうひとつ、物語はあくまで60年前と現代それぞれの恋愛ドラマ、という内容であり歴史に関して云々言う場面は全くない。日本時代のことが別に「よかった」とも「悪かった」とも一言も言う場面などないが全編に「事実をして語らしめる」的に伝わってくる日本統治時代を捉える雰囲気、この映画では日本統治時代を何か忌まわしい過去のようなものではなく、明らかにノスタルジーの一部として描かれていることだ。そのことと、そして前述の通りそのような映画が台湾で史上空前の大ヒットをしたという二つの事実を、どっかのマスメディアの言うあることないことの反日言論に毒された戦後日本人は、刮目して見るべきだろう。
物語自体の感想を言えば、主人公の阿嘉(アガ)と日本人女性友子が前半あれだけ険悪だったのが、お互い挫折を抱えている同士という共通点からか、恋仲に変わるというところにもうちょっとの説明がほしいというか若干唐突に感じた部分はあった。だがコメディタッチのどたばたもテンポよく面白ければ、何より60年前と現代それぞれの恋愛の物語が一気にクライマックスに突入するラストはとてもよかった。
最後にもうひとつ、この映画の日本公開のニュースが伝えられているが、

蓮舫参院議員:「これだけは仕分けられない…」 台湾映画「海角7号」日本公開 毎日新聞(12/26)
蓮舫氏、映画の事業仕分けは「出来ません」 SANSPO.COM(12/27)

初日は出演者による舞台挨拶があったのは見たのだが、施設長が見た回にはいなかったので民主党参議院議員の蓮舫氏も来ていた事実は後で知った。まあ事業仕分けの件はともかくとしてw、自身も日本人と台湾人とのハーフである蓮舫氏の登場でこのようにニュースにもなり日本でのこの映画の宣伝に貢献してくれた点は素直に感謝しておこう。

26日の銀座、大阪での公開以降、日本全国で順次公開されるとのこと、興味を持たれた方は是非見に行ってみよう。

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「海角七号 君想う、国境の南」★★★ ファン・イーチェン、田中千絵、中孝介出演 ウェイ・ダーション監督、98分 、 2010年1月9日公開、2009年、台湾 (原題:海角七號)                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なのか知りたい← 「2008年に台湾で公開され、台湾映画興行収入の記録を塗り替えた大ヒット作。 台湾でのミュージシャンになる夢に破れた主人公は 故郷の台湾最南端の町・恒春に戻り、義父の計ら... [続きを読む]

受信: 2010年1月18日 (月曜日) 23時52分

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