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2016年8月17日 (水曜日)

「日本国憲法、米が書いた」:米副大統領発言(8/16)

ちょっと興味深い話があったので記事にしとこう。

バイデン副大統領「日本国憲法、米が書いた」 (毎日新聞,8/16)
>【ワシントン会川晴之】バイデン米副大統領は15日、東部ペンシルベニア州スクラントンで民主党大統領候補のヒラリー・クリントン前国務長官(68)の応援演説をし、「私たちが(日本を)核武装させないための日本国憲法を書いた」と語った。

発言は、米大統領候補のドナルド・トランプ氏がこれまで日本の核武装を容認する発言をしたことに対し、批判したもの。米政府高官が、日本国憲法を「アメリカが作った」と発言するのは極めて異例のこと。
バイデン副大統領は、発言の中で、「(トランプ氏は)学校で習わなかったのか?」とまで言ったらしいが、米国では学校の歴史教育で「日本国憲法は米国が作った」って本当に教えてるのだろうか。まあそこはそう教えるのは米国の自由だが、基本的なことなので確認しておこう。

ハーグ陸戦条約(1907年調印)
第43条:国の権力が事実上占領者の手に移った上は、占領者は絶対的な支障がない限り、占領地の現行法律を尊重して、なるべく公共の秩序及び生活を回復確保する為、施せる一切の手段を尽くさなければならない。

要するに、占領下にした国の憲法を勝手に作るのはハーグ陸戦条約という戦時国際法違反になるのである。日本国憲法が制定されたのは1947年、サンフランシスコ講和条約が発効する前のGHQ占領下であるから、このときに「米国が日本国憲法を作っちゃいました」だと戦時国際法違反をやりましたと言ってることになるのだ。まあ、是非こういう議論はもっと盛り上げてもらいたいものだ。

なお、今年3月に横畠裕介内閣法制局長官が参院予算委員会で「核兵器の使用は憲法上禁止されていない」と答弁したことがニュースになっていたが、内閣法制局の憲法解釈として、核兵器の使用は違憲ではない、というのが実はずっと前からの公式の日本政府の立場である。こういう基本的な事柄も忘れないでおこう。

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